はい、頑張っていきましょー。
第二夜です。
あ、前回を未読の方は先にこちらをご覧くださいね。
さて、怒涛の幕開けとなった『GoToトラベルキャンペーン』
そもそも何が問題なのかと言うと、前回も簡単に触れたが、一度は落ち着きつつあった新型コロナウイルスの感染拡大が7月に入ってまた拡大傾向にある中で、キャンペーンの開始時期を遅らせるならまだしも、まさか逆に早めるという判断をするなどということは、少なくとも普通の一般市民は想像出来なかっただろう。
ましてや「感染状況を踏まえつつ、専門家の意見も聞いて慎重に判断をしたい」という趣旨の発言をしていた上で、そのような発表をある日突然されたのでは「いやいや、ちょっと待ってよ……」という気持ちになるもの仕方のない話である。
聞くところによると、7月の4連休に間に合わせたということだが、本末転倒なことを言ってしまうと、大型連休の類はそもそもGoToトラベルキャンペーンがあろうがなかろうが大して関係ない。中には急に思い立って旅行に行く人もいるだろうが、そのような人の数は圧倒的に少数派であり、大体の人は旅行に行く数ヶ月も前から色んな計画を立てる。
新型コロナウイルスが流行する前から、団体旅行のシェアは昔に比べ圧倒的に少なくなっており、今や個人旅行が大半の割合を占める時代である。それに伴い、店舗型の旅行会社を経由しての旅行手配数も少なくなり、個人がOTA(インターネット上でだけで取引を行う旅行会社のこと)などを使って、宿はもちろん、目的地に行くまでの交通手段の手配や飲食店の手配などといったことまでやってしまう時代になった。もはやひとりひとりが個人旅行代理店のようなものである。
という世の中の流れを踏まえれば、旅行の計画を数ヶ月前から入念に立て、早い段階で宿をおさえるのはザラである(中には複数の宿をキープし、キャンセル料が発生する前ギリギリセーフのタイミングで目的の宿以外はキャンセルをするといった、迷惑なユーザーも存在するが、これも時代の流れであるからして仕方がない部分もある)。
少し話が脱線してしまったが、要するに何が言いたいかというと、通常の週末ならまだしも、大型連休ともなれば大多数の人が早め早めに宿の予約をしている。
その傾向は7月の4連休とて例外ではなく『GoToトラベルキャンペーン』が開始しようが延期になろうが、7月10日の発表時点で大抵の宿泊施設では7月4連休の予約は大部分が埋まりつつあり、「おっ、GoToキャンペーンが始まるやんけ! よっしゃラッキー。新型コロナとか関係ないし旅行いっちゃうぜー」などという人間が発表を耳にし、旅行の計画を立て始めた頃には「宿が満室で予約が取れない!」というような状況もあっただろう。
つまり『GoToトラベルキャンペーン』の開始は「少なくとも7月の4連休やお盆の大型連休には大して影響していない」ということが推測される。
それどころか大半の宿泊施設はそれまでの期間、政府の要請に従い営業自粛をしていた。そして、営業再開後間もないタイミングでの『GoToトラベルキャンペーン』開始の発表。そうなれば旅行者を受け入れる上で、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための設備投資や備品、消耗品の準備が必須であるが、そのための準備期間は数週間しかない上、アルコールなどの感染対策に必要不可欠な品は入手すら困難な状況にあった。
普段から大規模取引をしているような大規模宿泊施設などは別として、小・中規模宿泊施設に関しては、そのような備品入手のためのルートなどある筈もなく、準備はしたいが、一体どうしたらいいか分からない……と、途方に暮れる施設も多かった……。
〜次回予告〜
「ついに始まったGoToトラベルキャンペーン! その先に待つのは、果たして明るい未来なのか、それとも……」
第三夜も近日公開予定です。
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本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
ではでは〜