こんばんはー。
今日もお仕事で疲れたので、サボりたいところですが、頑張って更新しますよー。
さあ、いこう。第三夜の幕開けだ。
あ、ちなみに前回のおさらいはこちらです。
さて、7月10日に同月22日からの開始が発表された『GoToトラベルキャンペーン』。
この時点で宿泊施設に残された新型コロナウイルス対策とキャンペーンの参加条件を満たすための準備期間は、約2週間。正直、普通に準備をしていたのでは到底間に合いません。消毒用アルコールやソーシャルディスタンス確保のための各種備品の手配や従業員教育など、準備しなければならないことは膨大で、途方に暮れる施設も多かったそう。
そこに輪をかけて問題となったのが『GoToトラベルキャンペーン』に関する情報量の少なさ。
7月10日の報道発表後にひとまず分かっていた情報としては、
・7月22日からは旅行代金の2分の1相当額の7割にあたる、35%を還元する。すでに予約をしている旅行者に対しては、旅行後に必要書類を申請(郵送)すれば、割引金額分が還付される。
・7月27日以降は、旅行業者・予約サイト・宿の直販予約システムなどの準備が整った事業者から、35%を割り引いた金額での販売を開始する。
・旅行代金の2分の1相当額の3割にあたる、残り15%は旅行先の飲食店や観光施設などで使用できる地域共通クーポンとして配布するが、準備が間に合わないので9月以降の開始予定。
・1人1泊あたり2万円が上限(日帰り旅行については、上限1万円)。
・連泊制限や利用回数の制限はなし。
これくらいしかない。
なお、この時点で事務局の立ち上げ予定日すら未定。
その後、追加発表があった項目としては、7月16日付で……
・新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、東京発着の旅行を対象外とする。
発表からわずか1週間というタイミングでのまさかの東京外し。これには正直「なら、やるなよ」とツッコんでしまった。
それで、当面の間は旅行後に割引分の還付申請の必要とのことだが、その際に必要な書類として当初挙げられていた内容は下記の通り。
・申請書(様式は事務局ホームページ、宿泊施設等で入手)
・領収書(原本)
・宿泊証明書(宿泊時に宿泊施設から入手)
・個人情報同意書(様式は事務局ホームページ、宿泊施設等で入手)
※事務局で書類を確認後、旅行者に還付(口座振込、クレジットカード振込等)。
その後、事務局こそ立ち上がったものの、問い合わせ用の電話回線はほとんど繋がらず、やっとの思いで繋がったと思えば、まだ決まっていないことが多すぎて明確な回答はほとんどもらえないという有様。
そして、時は流れること令和2年7月22日……。
はい、『GoToトラベルキャンペーン』当日。
と、いうことはもちろん諸々の不確定要素は確定要素に変わっているだろう。
よし、じゃあ直接宿泊施設にヒアリングしてみよう!
と、いうことで、とある宿泊施設に問い合わせをしたところ、以下のような回答が返ってきた。
Q:宿泊後の還付申請に必要な各種書類をネットで探したのですが、見つけることができませんでした。宿泊施設さんでも入手可能と書いてあったのですが、宿泊すればもらうことができますか?
A:観光庁のホームページには宿泊施設でも入手可能という文言がありますが、現時点でそのようなものは届いておりません。こちらからも昨日の時点で事務局に同様の質問を訊きましたが「現在準備中なので、ホームページへのアップはキャンペーン当日になる。なお、公開時間は決まっていない。できる限り早めの公開を目指す」という旨の回答をいただきました。ですが、現時点(7月22日昼頃)でホームページでの公開は確認できていませんので、こちらから申請に必要な申請書類をお渡しすることはできません。ただ、宿泊証明書と領収書は、ご宿泊いただければお渡しすることができます。
Q:宿泊後、還付申請書類はどこに送ればいいのでしょうか?
A:そちらに関しても、現時点で未定との回答をいただいおります。申請開始日までには送付先を公開するとのことですので、続報をお待ちください。
Q:7月27日以降の予約は、35%分を割り引いた金額での販売が始まるとありましたが、本当ですか?
A:準備が整った事業者から割引価格での販売を実施ということで発表がありましたが、事務局に問い合わせたところ、具体的に何をもって準備が整ったと言えるのかが不明確であることと、自社HPで割引販売をするためには第三者機関を用いる必要があるそうなのですが、そのあたりについても調整が必要なため、当面は還付申請での対応となる予定です。
以上。
お忙しいところ、ご対応いただき本当にありがとうございました。
いやぁ、それにしても……ひどすぎて言葉が出ない。
宿泊施設さんは何も悪くない。
別に誰かを悪者にするつもりはないが、もっときちんと準備をした上でキャンペーンを開始しても良かったのではないだろうか。
聞いたところによると、キャンペーンの説明会もギリギリのタイミングで開催され、その場でも明確な説明はなく、参加者からの質問に対しても、まともな回答はなかったそうな……。
これでは、事業者さんがあまりにかわいそうだ。
それでいて、事務局への電話がろくに繋がらないこともあり、旅行者が宿泊予定施設に直接問い合わせをすることも多い。しかし、施設側も答えたいのは山々だが、そもそも訊かれても答えを持ち合わせていない以上、答えようがないのだ。だが、そのことに対してクレームを付ける心ない人もいる。
ろくな準備期間もないまま、これ以上ない見切り発進で始まった『GoToトラベルキャンペーン』……ならぬ『GoToトラブルキャンペーン』。
しかし、その船出は順風満帆とはいかず、出港間もない現場の人々は、早くも心身ともに疲弊しきっていった……。
この船の船長は、いったいどこを目指しているのだろう……。
〜次回予告〜
「二転三転どころか、七転八倒する怒涛の展開! まさかの事態の連続に一体誰が終止符を打つのか!」
はい、段々、ノッてきました。
書いていて楽しくなってきましたね。
第四夜も近日公開予定です。
ゆるーく、お待ちくださいませー。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
ではでは〜