温泉あがりのラーメンを愛する温泉ソムリエの徒然ブログ

ラーメンと温泉大好きな放浪人がオススメのグルメや温泉を紹介するブログです。近くを訪れることがあれば、ぜひ一度お立ち寄りください!

令和の時代に残る竜宮城……ならぬ、『竜宮閣』

まだ、新型コロナウイルスが全国まで感染拡大していなかった今年の初め頃。熱海で開催されたセミナーに参加する為に熱海遠征をしました。

 

その際に、宿泊した老舗旅館。

 

私自身、熱海を訪れるのは人生初めてのことで、どこの温泉が良いのかも良く分かっていなかったので、事前に色んなサイトで情報収集してたどり着いたのが、ここ。

 

その名も、『竜宮閣!』

 

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「助けた亀に連れられて〜♪」

 

と、私、亀は助けた覚えはありませんが、温泉好きの嗅覚がここに連れてきてくれました。

 

どうです、この『ヤバい』外観。

 

ちなみに、ここで私の言う『ヤバい』というのは良い意味で『ヤバい』です。

 

セミナー会場から歩くこと約30分。長い坂道を登った先にあったのは、夜闇に浮かぶノスタルジックな雰囲気全開のネオン。

 

ひと目で分かる毛筆テイストの看板と、見るからに年季の入った建物。

 

もう入る前からテンション上がりまくりです。思わずひとり写真撮影会を始めてしまったので、道行く人々から危ない人を見る目で見られました。

 

しかし、セミナー後食事会に参加していた関係でこの時点でかなりいい時間だったので、これ以上チェックインを遅らせる訳にもいかないので、撮影はそこそこにお宿に入ります。

 

もちろん自動ドアなんてものはないので、手動で木製の扉をスライドさせて入ると、予定よりかなり到着が遅くなってしまったにも関わらず、宿のご主人が嫌な顔ひとつせずにお出迎え。そのままお部屋まで案内していただきました。

 

通されたお部屋は2階。階段を上がってすぐの客室でした。

 

ちなみに、こんな感じ。

 

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うはー、たまらん。

 

ザ・昭和の温泉宿。

 

この時点で、私の中では大当たりを確信。

 

前払い制なので、ご主人に本日の宿代をお支払いします。素泊まりで5,650円。和室1名利用にしてはかなりお安いです。しかも、熱海温泉というメジャーな温泉街ということを考えれば破格かと。しかも、温泉付きですよ。財政的に豊かではない私にとっては本当にありがたい限りです。

 

お釣りを持ってきてくれた際、ご主人が「お風呂、今なら空いてるので、早めにどうぞ」とおっしゃっていただいたので、荷物整理や休憩もそこそこに浴衣に着替え、温泉にダッシュ。

 

ちなみに、お風呂は地下(?)にあり、こちらの温泉は大きな浴槽と小さな浴槽が2種類(浴場が2ヶ所)。

 

この時は両方空いていましたが、とりあえず最初は大きい浴槽の方をチョイス。

 

一瞬で浴衣を脱ぎ、そろりそろり……と、扉を開けると……。

 

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目の前に広がるのは、まさに現代の竜宮城。

 

すごい勢いで浴槽からオーバーフローする濃厚な温泉の香りが、嗅覚を刺激します。あー、たまらん!(いわゆる塩素くさい匂いは皆無です) 

 

そして、見事なタイル張りの浴室に充満する湯気の中から現れたのは、浦島太郎(おそらく)。

 

亀や魚と共に素っ裸の私をお出迎えしてくれます。 

 

 

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思わず、ペコリと一礼。

 

で、身体を洗ってから、いよいよ温泉へ。

 

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前に入った人が、蛇口全開にしてあったので、惜しみなく注がれる新湯。

 

どばどば……

 

どばどばどば……

 

うーん、絶対に熱いよね。

 

しかし、お湯は新鮮そのもの。

 

加水するなんてもったいない。

 

意を決して……

 

まずは、掛け湯。

 

あっつ。

 

このお湯、あっつ。

 

でも、いくか。

 

せーの。

 

どぼん。

 

………。

 

 

あっつ!

 

うん、ムリ。

 

申し訳ないですが、ほんの少しの加水と入念な湯もみをすること暫し。

 

そろそろ大丈夫だろうというタイミングで、ちゃぷり。

 

浴槽からオーバーフローする大量のお湯。

 

身体に迸る、熱海の塩化物泉。

 

熱い海と書いて、熱海。

 

噂には聴いていましたが、超絶パワフルなお湯。

 

こりゃあ堪らん。

 

身体が慣れてきたところで、新湯を投入しつつ、冷水を頭からかぶりながら、延々と温冷交互浴。

 

頭の中はトリップ状態。

 

あー、しあわせ。

 

結局、軽く1時間は入ってました。

 

で、一向に汗が引く気配がない中、タオルを首からかけて近所のラーメン屋さんへ。

 

そこで呑んだ、キンキンの温泉あがりビールが旨いのなんのって。

 

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その後、宿に帰ると、当然この夜は爆睡でした。

 

で、翌日の朝風呂は小浴槽へ。

 

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わお、素晴らしいサイズの浴槽。


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あー、朝から新鮮なお湯が身に染みます。

 

この浴槽の大きさは、ひとりで入るには最高。

 

ちなみに、こちらには加水用の蛇口はないので、100%の源泉掛け流しです。

 

めっちゃ熱いよ!

 

頭から水をぶっかけては、激アツ温泉にドボン。

 

こちらも思い残すことなく、時間ギリギリまで堪能。

 

 

お宿を出る際、最後にご主人と少しばかりお話を。

 

このあたりで温泉を引いている宿は、今はもう竜宮閣さんだけになってしまい、後継者もいないので、大変だとか……。

 

素晴らしい掛け流しの温泉と、ノスタルジックな館内。

 

これからも末永く続けてほしいお宿です。

 

日帰り入浴も可能なので、事前にお宿に確認をしてから、訪問してみてくださいね!

 

 

【施設情報】

竜宮閣

静岡県熱海市田原本町1-14

0557-81-3355

JR熱海駅から徒歩10分程度

 ※新型コロナウイルスの影響で営業形態が変わっている場合があります。正確な情報は直接ご確認をお願い致します。

 

 

【温泉情報】

カルシウム・ナトリウムー塩化物温泉

源泉温度76.7度

源泉掛け流し

加水・加温・循環なし

市営源泉からの供給

※こちらの源泉を味わえるのは、今では竜宮閣さんだけです!

 

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